カビは通常温度・湿度が高い季節に発生しやすいと考えられていますが、布団の場合、結露などがおこりやすい冬場にもカビが発生しやすくなるため、要注意です。布団の湿気は空気中から吸収されるものにくわえ、人の体から出る水分も加わるため、頻繁に乾燥させ布団に湿気をためないことが大切です。

布団のカビの除去方法

シーツやカバーなどに発生したカビは衣類と同様の方法でカビを除去することができます。(※別頁参照)
掛け布団や敷布団本体に発生したカビも風呂桶などに顆粒の酸素系漂白剤を溶かし、漬け込むことで除去できますが、水分を含んでかなり重くなるため、かなりの力仕事になります。部分的にカビ退治をしたい場合にはエタノールスプレー(70%程度)をカビの部分に噴射することよって死滅させる方法が有効です。黒ずみなどは残りますがカビの菌自体は死滅しそれ以上胞子を出し広がる可能性はなくなります。

業者に委託する

クリーニングカビの程度がひどい場合や汚れがひどく、自分で除去することが難しい場合には布団の丸洗いを専門に行っているクリーニング業者にお願いしてカビや汚れを取り除いてもらうことができます。(値段の相場としてはシングルの布団1枚3000円~5000円ほど)クリーニングの方法としては通常の衣類の洗濯と同様の洗濯に加え、カビの殺菌と漂白剤による黒ずみの除去などです。





布団のカビを予防するには?

押入れ湿気をためこまないようにする方法として、敷布団のしたに〝すのこ〟〝除湿シート〟などを敷くという方法があります。また、一番注意したいのが布団の〝敷きっぱなし〟昼間布団を使用しない時間帯には敷布団のしたに物を挟むなどして通気のスペースを作って置いておく(その間に除湿器などを使用するとなお◎)だけでもカビの発生を大幅に抑えることができます。

 

なかなか外で布団を干せない人に!

湿気の多い季節や寒い季節、都市部に住んでいて外に布団を干せないひとなどにオススメしたいのが布団乾燥機。敷き布団と掛け布団の間に袋状のシートを挟み込み、熱風を送り込んで敷布団と掛け布団を同時に乾燥することができる優れものです。通常の乾燥であれば15分程度、しっかり乾燥したい場合やカビ退治をしたい場合は1時間程度で完了します。

通気性にすぐれた敷布団

敷布団の素材そのものが通気性に優れているものなど(ポリエステルなどの素材を繊維状にし、固めて作られた敷布団など)は湿気をためこみにくく、カビの発生を抑えることができます。このような敷布団は、家庭で丸洗いすることが出来、乾燥も早いため、頻繁に布団を洗いたい人にはオススメです。