衣類のカビを除去する手順としては、まずカビの菌の殺菌し、そのあとカビによる黒ずみを漂白する、というもの。また、塩素系の漂白剤は衣類の繊維にダメージを与える可能性が高ため、衣類のカビ対策には繊維を傷めない酸素系のほうが向いています。

衣類に生えたカビの除去方法

衣類にカビ★必要なもの:ベンザルコニウム塩化物10g含有(/100ml)/ スプレーボトル / 酸素系漂白剤 / ゴム手袋

★手順

➀たたき落とせそうなカビはあらかじめはたいて落としておく。(必ず外で!)

②ベンザルコニウム塩化物を適度な濃度(水500mlに対し20ml)にうすめ、スプレーボトルに入れます。これでカビ殺菌のスプレーの完成です。

③カビの生えている部分にスプレーを十分に吹きかけ、そのあと10分ほど置いておく。

④酸素系漂白剤を50~60℃のお湯に溶かし(湯1Lに対し顆粒10g)衣類をひたしてもみ洗いしたら、その後1時間くらいつけ置きする。(分厚い布などの場合は歯ブラシやたわしで洗うと効果的です)

⑤つけ置きした衣類をとりだし、洗濯機で洗って完成。カビの黒ずみが残っている場合は④の手順を何度か繰り返すことによって黒ずみを除去することができます。

 

※ベンザルコニウム塩化物の市販商品としては〝オスバン〟〝ヂアミトール〟などがあり、薬局で売られています。酸素系漂白剤は液体よりも顆粒のほうが漂白力が強いのが特徴です。汚れの度合いに応じて選択します。

※顆粒状の酸素系漂白剤は水に溶かすよりお湯に溶かしたほうが効果が高くなります。ただし60℃以上のお湯の場合は逆に効果を弱めてしまうため、沸騰した湯などはつかわず、適温で溶かすのが良いでしょう。





カビの気になる衣類だけを手軽に除菌

下着や靴下など、カビの気になる衣類を日常的に殺菌する方法としては、洗濯機を回す前に、あらかじめ少量の酸素系漂白剤をとかした液に衣類をつけておき、そのあと通常通り洗濯することで軽度のカビを取り除き、カビの発生を抑えることができます。

皮の衣類のカビを除去する方法

➀重曹の粉に少量の水を加える(ペースト状になるくらい)

②カビの生えている部分に塗る

③乾いた布でふき取り乾かす

衣類のカビを予防するためには?

除湿剤衣類を湿った状態で放置しているとカビが発生し、ニオイの原因となため、洗濯した際はなるべく早く干す事が望ましいでしょう。また、乾いた衣類でも湿度の高い部屋などに放置することでカビが発生する原因となるため、衣替えなどして使わない衣類をしまう際には引き出しやクローゼットに除湿剤などを入れておくのが効果的です。